刺して血を吸う昆虫。
蚊が足の裏に六匹とまって血を吸ってるのを見たことがある。もちろん自分の足の裏である。
wikiによると、ハエ目(双翅目)糸角亜目カ科(学名: Culicidae)に属する昆虫であるだそうだ。
ハエ目だったのか。
カとハエは、なんとなく気分的に、頭のなかで一緒のところに分類してたけど、生き物としても近かったらしい。
夏の暑い日になまけものがひるねをしておりますと、蚤と蚊が代る代るやって来て刺したり食いついたりしました。
夢野久作「蚤と蚊」青空文庫
この物語、このあとたった数行で終わる。
田舎の蚊々、汝なんじ竹藪の奥に生れて、その親も知らず、昼は雪隠(せっちん)にひそみて伏兵となり、夜は臥床(がしょう)をくぐりて刺客となる、咄とつ汝の一身は総てこれ罪なり、人の血を吸ふは殺生罪なり、蚊帳の穴をくぐるは偸盗(ちゅうとう)罪なり、耳のほとりにむらがりて、雷声をなすは妄語罪なり、酒の香をしたふて酔ふことを知らざるは、飲酒罪なり、汝五逆の罪を犯してなほ生を人界にぬすむは、そもそも何の心ぞ
(正岡子規「刺客蚊公之墓碑銘」青空文庫)
正岡子規、蚊に刺されてよほど頭に来たらしい。
↓kindle版は、タダ。もちろん青空文庫も。
いい時代になった…
いい時代になった…
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